バイオガスプラント導入事例

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鹿追町

 

「大規模集中型プラントのメリットを、余すことなく利用する」

 鹿追町内おけるの農畜産業の大規模化に伴い、家畜ふん尿による市街地周辺の臭気問題を改善してほしいとの住民の要望を受け、2007年よりバイオガス事業を開始しました。鹿追町と11戸の酪農家によって運営され、余剰熱を使ったマンゴーの栽培、チョウザメの養殖など、発電・売電以外の取り組みも盛んに行われています。全国から年間1,000名以上の視察者が訪問し、地域の活性化にもつながっています。現在、瓜幕地区においても2基目の3,000頭規模(処理量:210t/日)のバイオガスプラントが稼働しています。
 

鹿追町環境保全センター(中鹿追施設)スペック

 

 鹿追町環境保全センター(中鹿追施設) 

 

興部町

 

家畜排せつ物は生石炭!ふん尿を牛乳、牛体に続く第3の収入源へ」

 2014年バイオマス産業都市に認定され、2016年11月に利用農家6戸からなる集中型バイオガスプラントが稼働。近年、酪農家の経営規模拡大による乳牛ふん尿のスラリー化と高泌乳牛の増加によるふん尿の軟便化により、完熟堆肥化が困難な状況です。
 未熟堆肥の散布による①牧草地への負荷、②雑草種子の拡散、③運送・散布時の悪臭、④環境汚染など多くの問題を改善することを目的として、バイオガスプラントの建設を計画しました。
 消化液貯留槽はプラント内に1基の他、利用農家敷地内に2ヶ所のサテライト貯留槽を建設して散布作業の効率化を図っています。
 

興部北興バイオガスプラントスペック

 

 興部北興バイオガスプラント

 

小林牧場(江別市)

 

臭気の問題が解決、敷料が確保でき負担が軽減」

 小林牧場では、2011年にバイオガスプラントを稼働し、運営しています。牛舎から排出される糞尿はすべてバイオガスプラントに集め、プラント内でバイオガス、液肥、繊維質の資材に分離します。バイオガスは発電設備の燃料として、液肥は健康で活力に満ちた土づくりの養分に、繊維質の資材は再生敷料として牛たちのベッドになります。
 牧場内で、土からエサ、エサから牛、牛からまた土へと戻る、循環酪農を実践しています。
 

小林牧場スペック

 

小林牧場バイオガスプラント 

 

野村牧場(釧路市)

 

消化液で土、草、牛が変わる」

 釧路湿原の北側、釧路市桜田で酪農を営む「野村牧場」は、家族3人で乳牛150頭を飼育しており、その内搾乳牛72頭から出たふん尿をバイオガスプラントで処理しています。きっかけは臭気対策でしたが、消化液を利用することで土壌が改善し、雑草が減り、牧草の品質自体も向上し、牛の健康状態や乳質も良くなりました。
 長い目で見て、バイオガスプラントは、発電して売電するためではなく、消化液によって土を変えていくものという風に考えていくべき、バイオガスプラントをもつ本当の目的として、農家は消化液を入れて微生物の力で土を良くするという風に考えていく必要があると野村さんはおっしゃいます。
 

野村牧場バイオガスプラントスペック

 

野村牧場バイオガスプラント