設立趣旨

HOME | 設立趣旨

バイオガスプラントを活用した地域づくり

 地域は人口減少や高齢化などの課題が多く、地域の明るい将来像を描くためには、取り組まなくてはならない事柄がたくさんあります。特に畜産・酪農地帯では家畜ふん尿の処理が「重労働」であり、また「臭気問題」「水質汚染」などの課題もあり、設備投資も高額です。
 バイオガス処理によりふん尿処理労働の大幅軽減と臭気などの環境対策を行い、散布しやすく効果の高い「消化液」を稲作や畑作など地域で利用し、有機牛乳、有機野菜など生産物の付加価値化を進めることができます。
 バイオガスを用いた「電力」や「熱」の販売により、採算性は大幅に向上し、自ら利用することによりエネルギーの自給率が向上します。 
 Think Globaly, Act Localy・・・言い古された言葉ですが、地域資源を活用することは地域振興にとっても重要なことです。当社は地域資源の内発的活用による地域活性化とそれを支えるビジネス化を推進しています。

当社が目指す地方創生イメージとSDGs


 
  1. 牧場から出される牛のふん尿をバイオガスプラントで処理し、発生したバイオガスでつくった熱はハウス内を温室維持に利用され、暖房のための燃料を削減します。
  2. バイオガスプラントで生産される消化液を牧草地に散布し、ここで有機農産物として栽培された牧草を餌として牛に与えると、有機の牛乳を生産でき、これをチーズ加工にも利用できます。
  3. 消化液を畑にもまんべんなく散布できれば、有機農業としての地域の農業の付加価値化が期待されます。
  4. バイオガスプラントの運用を通してふん尿由来の臭気対策も進み、地域における観光振興にも繋がり、ロングトレイルやラフティング等の新たな観光業の促進も期待されます。
  5. このように一次産業、二次産業、三次産業ぞれぞれにおいて専門家が集まる場が開設され、地域に若い研究者が集まることも期待されます。

 
 
 
 

バイオガスプラントによるSDGsへの取り組み

 国際社会では、2030年までに達成すべき目標として、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)が国連で採択され、貧困対策や気候変動対策等からなる17の目標を決定しました。
 このイメージが示すバイオガスプラントを中心とした地域づくりでも、農家への効果、地域への効果、環境への効果について、SDGsで掲げる各目標に効果が期待できると考えています。